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そふぃキャラクター設定編
専門学校でのトークショーということで、今後この日は北条そふぃというキャラクターにスポットを当てて掘り下げつつ、る森npb wikiキャラクターが育っていく過程をたどるような内容が展開された。琴監「そふぃキャラクター設定編」「そふぃオーデイション編」「そふぃマイソング編」「そふぃの今後を考えよう」という4つのテーマが設けられ、督久「キャラクター設定編」ではらぁら、保田みれぃ、未夢そふぃそれぞれの初期キャラクターデザインをスライドで投影。語る仮のキャラクター名はことり、ぃ秘さえ、話イリズという、プリパラそふぃのはどうならがそふベントレポート3人合わせて「ことりのさえずり」になるネーミングだったことや、今後初期デザインから大きく変わったらぁら、る森若干変化したみれぃと異なり、琴監そふぃは最初のデザインからほぼ変わっていないことなどが語られる。督久
表ではクールな天才として扱われる一方、素の顔は生活能力のない“ファンシーモード”というそふぃの設定は、現実では小学生のらぁらや真面目な生徒会長のみれぃと同様、npb wiki二面性があったほうがいいというところからスタートしたそう。制作現場では“ダメダメそふぃ”・“ダメそふぃ”・“美ダメそふぃ”と普通のそふぃの4段階に区別され、「絵コンテでも細かく設定されていて大変だった」と依田プロデューサー。久保田も「アフレコでも今のそふぃが何モードかは、けっこう質問させてもらっていました」と振り返った。また今ではおなじみになった“くらげ天使”姿について、森脇監督は「これはそふぃの正装なんですよ。結婚式もお葬式もこれで行きます」とコメント。さらにこの衣装でそふぃが回転するところが見たいとリクエストすると、ライブの衣装で作ってもらおうと話が盛り上がる。大庭プロデューサーは各段階やさまざまなコスチュームのそふぃの設定資料を見せながら、「考えたことがちゃんと伝わるように資料を作るのも大事」「そふぃはこういう面白い格好をすることが多いですが、1つひとつ設定を起こすし、それが思いのほかキャラクターのアイデンティティになっていく」とポイントを伝えた。
そふぃは梅干しを食べることでファンシーモードからアイドルモードへ切り替わるが、これは大庭プロデューサーが「Dr.スランプ」のスッパマンをたとえ話として挙げたのが、そのまま採用されてしまったそう。梅干しは作中で“レッドフラッシュ”と呼ばれているが、「レッドフラッシュって言い換えたのは森脇さん」と依田プロデューサーが証言する。久保田が「なんで“レッドフラッシュ”なんですか?」という当然の疑問を投げかけるも、森脇監督は「“梅干し”のほうがよかった?」と逆質問。大庭プロデューサーは「監督の頭の中からぽんと出てきたことなので、それがすべて(笑)。小さい子たちが、梅干しは英語でレッドフラッシュって言うんだ、と思ってしまわないか心配でした」と振り返った。
そふぃオーデイション編
「オーディション編」では、久保田らi☆Risのメンバーが役柄を決めるオーディションに挑んだ際の台本の1ページを公開。そふぃが「そら」という名前で記載してあったり、らぁらに「チャ~オ!」、みれぃに「うぴょ」というセリフがあったりと、世に出たキャラクターとは異なる部分も多々見られた。久保田は台本の中にあった「……シュガー・クールでビター・ホットなひと時。燃えるハートは16ビートのポン酢アイスクリーム……」といったセリフをその場で披露してみせつつ、「何言ってるかわかんない!(笑)」と笑う。こうした当時のそふぃの雰囲気は、その後トライアングルのメンバー・じゅのんに引き継がれたとスタッフ陣が語ると、ファンからも納得の声が上がっていた。
オーディションではらぁら、みれぃ、そふぃの3役を演じたという久保田。その中でそふぃに久保田をキャスティングしたのは、そふぃの口癖「ぷしゅ~」の「力の抜き加減」がポイントだったという。「とにかく『ぷしゅ~』ができるかどうかなんです。オーディションに来た全員に『ぷしゅ~』はやってもらったと思います」と森脇監督。久保田は自分にとっては意外なキャスティングだったと話し、「自分では一番選ばれないだろうな、と思う役に選ばれることも多い。自分が思っている、自分自身ができるものと、制作の方々の『君これ似合ってるよ』が全然違うこともあるので、いろんな役に挑戦したほうがいいんだなって」と声優としての心構えについても触れた。
そふぃマイソング編&そふぃの今後を考えよう
「マイソング編」では「太陽のflare sherbet」「Red Flash Revolution」というそふぃのソロ曲、そしてバーチャルライブで披露した「くらげ音頭」の裏話や思い出を語っていく。「Red Flash Revolution」は先ほども話題になった“レッドフラッシュ”こと梅干しがテーマの楽曲ということで、当時行っていた、梅干しを手がける岡畑農園とのコラボレーションの話題に。依田プロデューサーは「放送開始前に2週間、『プリパラスクール』という番組をやったんです。そこでそふぃが梅干しを食べてガラッと変わります、という紹介をしたら、それをたまたま岡畑農園の社長が観てくれていて、声をかけてくれたんです」と経緯を明かす。さらに「『キラッとプリ☆チャン』のみらいはうなぎ好きって設定なので、うなぎとのタイアップができるんじゃないかって邪な思いがあったんですが、ダメでした(笑)」と続けて笑いを誘った。
「そふぃの今後を考えよう!」では、2期でのセレパラ歌劇団の経験や、3期で神アイドルにたどり着いたことを経て、「真面目な話、そふぃはキャラクターとして完成されてしまった」と大庭プロデューサー。今後そふぃをどう掘り下げていくと面白いか?というテーマを森脇監督らに投げかける。「完全なる負け、を1回経験してほしい。完膚なきまでに負ける、泣いて悔しがるみたいな感情を、そふぃは解放したことがないんじゃないか」と久保田。また森脇監督が「そふぃは鳥かごを中から開けて、飛び立った。飛んで飛んで、遠くまで行ったら、またさらに大きな鳥かごが見えてくる。人ってそういう繰り返し」とイメージを口にすると、大庭プロデューサーは「こうやって、監督はビジュアルで話すんです。それを僕や依田さんがもう1回言語化して、さらに設定の人がビジュアル化する。その繰り返しの中でシェイプされたり、整合性が取れてきて、作品としてパッケージになっていく」と、まさに「プリパラ」の作られ方の一端がここに表れていることを話した。
そんなやり取りに、依田プロデューサーは「森脇さんはすごく感覚的な人だと思われてるんじゃないかと思いますが、すごく理詰めで考える人。結論が話してる文脈から一足飛びに出てくるので、えっ?ってなるんだけど、ちゃんと(筋が)通ってるんです」と話す。そうした一足飛びに出てきたアイデアの一例として森脇監督が挙げたのが、2期でのひびきの「ボーカルドールになりたい」という願いについて。森脇監督は「セレパラで終わるんじゃなくて、いつか本当の目的を出さないといけないってずっと思っていて。そろそろ出さないとってなったときに、現場で『ちょっとみんな、ひびきのことちゃんと考えてる? ひびきの本当の目的ってなんだと思う? ボーカルドールになりたいとかさ』って」と、自分で問いかけて自分で思わず回答していたというエピソードを明かし、「ひびきが教えてくれたのかもしれない」と微笑んだ。
登壇者への質問コーナー
最後には、事前に観客から寄せられた質問に答えるコーナーを展開。「SoLaMi♡SMILE単独ライブの感想を聞かせてください」というリクエストに久保田は「『プリティーシリーズ』合同ライブでは、そらみで歌えても1曲くらいだったり、最後のご挨拶で全員が別の役の姿になっていたりするので、今回はずっと全員がらぁら、みれぃ、そふぃでいられて、私たちとしても贅沢だったなと思います。新しい衣装や楽曲を作ってもらったので、これからも歌い続けられたらいいなと思っています」と笑顔で振り返った。「玩具やアイテムなどから着想を得て作品に反映されたものはあるか」といった質問には、森脇監督が「アニメをやることになって、筐体(アーケードゲーム)で1回遊んでみたんです。アニメを作るときのモブキャラ、プリパラの中に入ると女の子たちがたくさんいて、その子たちにも実体が1人ひとりいる。この子たちも主役だよねという感覚は、筐体で遊んだから持てたのかなと思います」と回答した。
仕事内容について聞かれた依田プロデューサーは、原作ものともオリジナルものとも異なる、アーケードゲームが原作の「プリティーシリーズ」ならではの業務内容について「ビジネスや制作リソースのことも考えながらお話を作っていくのが自分の役割。特殊技能な感じがします」と説明。「アーケードゲームはキャラクターが何月何日に出ます、ここで新曲が出ます、ここで新しいコーデが出ますというのが日にち単位で決まっていて、そこにキャラクターのお話をうまくドライブさせていくのってすごく難しいんです」と苦労を明かした。大庭プロデューサーはフレディ・マーキュリーをヒントに考えた「アイドルの魔法のステッキ」であるサイリウムタクトや、「BLANKEY JET CITYの歌詞のような世界観を持ったアイドル」をイメージしたマリオといった例を出しながら、昭和歌謡やザ・ドリフターズ、「トムとジェリー」など、アイデアのきっかけになるものについて語った。
最後に依田プロデューサーは「『大プリパラ展』には当時筐体で遊んでいた女性の方も本当にたくさん来ていただいて。10年やってきたことが、そういったお客さんの応援につながっているんだなと思ってうれしかったです。本当に諦めの悪いチームなので、まだ何かやりたいと思っています」と引き続きの応援を呼びかける。森脇監督は「『さよならだけど、さよならじゃない』って言葉が、本当に現実になっていくんだなということを嚙みしめています」と集まったファンに感謝を述べ、「『大プリパラ展』、男の人もたくさん来てください!」とメッセージを贈った。久保田は「キャストとスタッフさんを交えたトークショーはなかなかないので、私自身すごく新鮮でした。大人がやる気なら続くと思うので、このやる気についてきていただけたらと思います!」と意欲を見せ、大庭プロデューサーは「アニメが作られる流れを手触りだけわかってもらえるといいかなという形でやらせていただきました。皆さんの学びになればいいかなと思っております」と今日の内容を振り返り、「それぞれが持ってるもの(アイデア)がまだまだあったりしますので、見守っていただければと思います」とトークショーを締めくくった。